年末に差し掛かったとある日のこと。
いつもは静かなお問い合わせフォームに、
一通のメールが届きました。
内容は、製品レビューのご依頼。
いわゆる「企業案件」というやつかもしれません。
これが噂の企業案件…#PR、とか書くやつかな?
正直に言うと、少しだけ浮足立ちました。
だってこういうのって、もう少しブログ運営に手慣れた方たちに話が行くものでしょ?
こんな素人ブログを見つけてくださったとは、光栄にもほどがあるでしょ?
ブログを始めてから、どこかで意識していた出来事だったのも事実です。
違和感の正体|「再送」という名の初対面
件名には、こう書いてありました。
【再送のご連絡】〇〇ソフトのレビューについて
……再送?
初めましてですよね?
私に届いたのは、どう考えても今回が初めて。会社名も見覚えがない。
少し首をかしげつつ本文を読むと、
どこか既視感のある言い回しが並んでいました。
「ご確認いただけましたでしょうか」
「お忙しいところ恐れ入りますが」
冷静に考えると、
これは個別に吟味された依頼というより、
ある程度リストに向けて一斉送信された営業メールの可能性が高そうです。
この時点で、
「企業案件=特別なラブコール」という幻想は、少しだけ剥がれました。
同時に、まぁそうだよね、って思いました。 期待されても困るというか、私はまだレビュー記事を書いても受け取ってもらえる読者が少ないので、時期尚早のような気がしていたんです。

葛藤|メリットと「たゆたい」の天秤
それでも、メリットがなかったわけではありません。
- 製品の永久ライセンスがもらえる
- 「企業案件を書いた」という実績になる
- ブログのネタにもなる
条件だけ見れば、悪くありません。
ただ、致命的な問題がありました。致命的というか、私にとっては大問題です。
実は私はそのソフトに、まったく興味が持てなかったのです。
データ復元ソフト。
自分がそれを使っている未来が、どうしても想像できませんでした。 そしてその商品のレビューとなると実際に使用しなくてはいけないわけで…
怠惰な元OLとして正直に思ったのは、
「興味ないものを調べて、試して、まとめて書くの、めちゃくちゃ面倒じゃない?」
ということ。
そして、その先に続く思考はこれです。
「たぶん書けるけど、嘘になるな」

「書ける」と「書きたい」は、別物だった
情報を集めて、
公式サイトを読んで、
機能を並べれば、それっぽいレビュー記事は書けると思います。
でも、それは「書ける」というだけで、
「書きたい」文章ではありません。
たゆたうlogは、
遊ぶ金を稼ぎたい気持ちも正直あります。
けれど、それ以上の気持ちとして、 「備忘録として赤裸々な活動を記事にしていく」ことが先頭にあります。
私の行動基準である興味まで売ってしまうと、
書くこと自体が一気にしんどくなる気もしていました。
熱量の乗らない文章は、読者にも伝わってしまいます。
「あ、これ書かされてるな」
そう思われる記事を増やしたくはありませんでした。
結論|今回はスルーする、という判断にした
悩んだ末、今回はこの案件をスルーすることにしました。
受けない=チャンスを逃す、
というわけではないと思っています。
私にとって大事なのは、
- 自分が使っているもの
- 本当にいいと思ったもの
- 素直に語れるもの
を積み重ねること。 活動の最中に出会った良いものをお勧めする記事なら、絶対にいいものが書けると思うんです。
ブログの“鮮度”を守るという意味でも、今回は受けない方がいい。
そう判断しました。
このブログでは、
私が実際に触れて、考えて、面白いと思ったことだけを書いていこう。
改めて、そんな小さな所信表明をした日でもありました。

初心者ブロガーさんへ|こういうメールが来ても大丈夫
もし、これからブログを続けていて、
似たようなメールが届いたら。
焦らなくて大丈夫だと思うんです。
初めての「それっぽい案件」は、誰でも少し舞い上がります。
でも、判断基準はとてもシンプルです。
- 自分が使うか?
- 読者に勧めたいか?
- 書いていて楽しいか?
どれもYESと言えないなら、
無理に受けなくても問題ありません。

記事を書くことが労働となってしまうと、意識は自然と遠退いてしまいます。 自分の居場所としてブログを開設したのであれば、自分にとって居心地の良いブログを目指したって、誰も文句は言いません。
選べること。それが個人ブログのメリットだと思います。
まとめ|「書かない」という選択も、ブログ運営
稼ぎたい気持ちはあります。
副業として、ブログを育てていきたい気持ちも本物です。
それでも今は、
「何を書くか」よりも
「何を書かないか」を選ぶフェーズなのかもしれません。
逃げ道をなくすために晒しているブログだからこそ、
今回の判断も、ちゃんと残しておこうと思いました。
これもまた、
たゆたうlogの活動記録のひとつです。




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