GA4の初期設定をなんとか終えて、いざ画面を開いてみたら──。
「PVどこ行った?」「UAと数字が全然違うんだけど?」と、そっとタブを閉じたくなったことはありませんか。
私もまったく同じでした。
でも、少しだけ“見る場所”と“考え方”を変えるだけで、GA4はちゃんと「個人ブロガーの味方」になってくれます。
この記事では、
- UAとの考え方の違いを3分で整理したうえで
- GA4でブログ運営者がまず見るべきレポート3つ
- それぞれの具体的なチェックポイントと活用例
をまとめました。
なお、この記事では「コンバージョン」という指標も軽く登場します。
GA4では、あなたがブログのゴールとして設定した行動(プロフィールページ閲覧やアフィリエイトリンクのクリックなど)を「イベント」として登録し、それをコンバージョンにマークしない限り、レポート上はずっと“0”のままです。
「コンバージョン」は、ブログ運営の“羅針盤”になる数字です。
もしまだ何も設定していない場合は、この記事を読み終えたあとで
「GA4 コンバージョン 設定」などで一度きちんと設定しておくことを強くおすすめします。
「これさえ見ておけば、とりあえず迷子にならない」という、
あなた専用の“GA4初期ナビ”として使ってもらえたらうれしいです。
UAとGA4の「考え方の違い」を3分で整理する
GA4を開いて最初に思うのは「PVどこ行った?」だと思います。
私も最初は、見慣れた「ユーザー数・セッション・ページビュー」の並びがないだけで、そっとタブを閉じました。
でも、GA4は「別の星のツール」になったわけではなくて、
「ユーザーの行動を、ページ単位ではなく“イベントの連続”として見ましょう」
という考え方に変わっただけです。
ここだけサクッと押さえておくと、その後のレポートも理解しやすくなります。
PVから「イベント&エンゲージメント」へ
UA時代:
- ページビュー(PV)が中心
- 「どのページがどれだけ見られたか」がメインの視点
GA4時代:
- すべてが「イベント」として記録される
- ページビューも1つのイベント(
page_view) - スクロール・クリック・動画再生などもイベント
- ページビューも1つのイベント(
- さらに「エンゲージメント」という概念が追加
- エンゲージメントセッション:
- 10秒以上滞在
- もしくは2つ以上のイベント
- もしくはコンバージョンが発生
- エンゲージメントセッション:
つまりGA4は、
「なんとなく開いただけの人」と「ちゃんと読んでくれた人」を分けて見ましょう
という方向に振り切っています。
セッションの定義が変わったから数がズレて見える
UAからGA4に移行すると、よくある悩みがこれです。
「同じ日なのに、UAよりセッション数が減ってない?
うちのブログ、ほんとは誰も見てないのでは…?」
実は、セッションの定義が変わったことが主な理由です。
ざっくり言うと:
- UA
- 日付が変わる
- キャンペーンパラメータが変わる
- 30分以上操作なし
→ かなり“細かく”セッションが分割されがち
- GA4
- 基本は「30分以上操作なし」で区切られるシンプル仕様
- 真夜中をまたいでも、同じセッションとして扱われることが多い
その結果、
- UA:セッションが細かく分かれやすい → 数は“多め”に見えがち
- GA4:まとめてカウントされやすい → 数は“控えめ”に見えがち
大事なのは、
「UAとGA4の数字を直接比較して落ち込まない」こと。
GA4の中で
- 前週比
- 前月比
といったツール内の比較に切り替えていくイメージです。
個人ブロガーが最低限おさえておきたい用語
個人ブログの運営でまず使う頻度が高いのはこのあたりです。
- ユーザー数:ブログに来てくれた「人」の数
- セッション数:ブログ訪問の「回数」
- エンゲージメント率:
- 全セッションのうち、「ちゃんと読んでくれた」エンゲージメントセッションの割合
- 平均エンゲージメント時間:
- 1ユーザーあたり、どれくらい読んでいたかの目安
- コンバージョン:
- ブログのゴールとして設定する行動(例:プロフィールページ閲覧/お問い合わせ/メルマガ登録 など)
このあと紹介する3つのレポートでは、基本的にこの用語たちが主役として登場します。
レポート①「トラフィック獲得」で“どこから来たか”をざっくりつかむ
GA4でまず開きたいのは、「トラフィック獲得」レポートです。
ここを見ると、
「検索?SNS?どこからどれくらい人が来ているか」
が一発で分かります。
開き方:レポート > 集客 > トラフィック獲得
- 左メニューの[レポート]をクリック
- 「ライフサイクル」内の[集客]をクリック
- [トラフィック獲得]を選択
行(row)に並んでいるのが、
- session default channel group(セッションのデフォルトチャネルグループ)
つまり、ざっくりとした「流入元のカテゴリ」です。
代表的なものは:
- Organic Search:Googleなど検索から
- Direct:お気に入り・直接URL入力など
- Referral:他サイトからのリンク
- Organic Social:X(Twitter)やInstagramなど
- Email:メルマガなどから
まず見る指標:セッション数・エンゲージメント率・コンバージョン
最低限この3つをセットで見ます。
- セッション数
- どのチャネルから、どれくらい来ているか
- エンゲージメント率
- 「来たは来たけど、すぐ帰った人」が多いチャネルはないか
- コンバージョン(設定している場合)
- 「読んで終わり」ではなく、次の行動につながったか
ここで「コンバージョンが全部0なんだけど?」という場合、
そもそもコンバージョン設定がされていない可能性が高いです。
そのときは、あとで落ち着いて
- どの行動をゴールとしてカウントしたいか(例:お問い合わせ完了ページ・プロフィールページ閲覧など)
- どのイベントをコンバージョンとしてマークするか
を整理するのが次の一歩になります。
チェック例:検索・SNS・リファラル、どこを伸ばすと効くか
例として、直近30日のデータがこんな感じだったとします。
- Organic Search
- セッション:500
- エンゲージメント率:70%
- コンバージョン:10件
- Organic Social
- セッション:400
- エンゲージメント率:30%
- コンバージョン:1件
この場合のアクションは例えば:
- 検索流入
- → よく読まれている記事のリライト・関連記事を増やして、さらに伸ばす
- SNS流入
- → 投稿文やターゲットを少し絞り、
「ちゃんと読みたい人」に届くよう工夫する
- → 投稿文やターゲットを少し絞り、
「どこを伸ばせばブログ全体の成果が上がりやすいか」のヒントが、ここから見えてきます。
レポート②「ページとスクリーン」で“どの記事が読まれているか”を把握する
次に見るのは、「ページとスクリーン」レポートです。
UA時代の「すべてのページ」に近い感覚で、
「どの記事がどれくらい読まれているか」
を確認できます。
開き方:レポート > エンゲージメント > ページとスクリーン
- 左メニューの[レポート]
- [エンゲージメント]
- [ページとスクリーン]を選択
行には、
- ページタイトル
- ページパス(例:
/ga4-first-step/)
などが並びます。
見るべき指標:ビュー数・平均エンゲージメント時間・スクロールなど
ここでは、ビュー数だけ見て終わらないのがポイントです。
- ビュー数(Views)
- どの記事がよく見られているか
- ユーザー数
- リピーターが多い記事だと、ビュー数のわりにユーザー数は少なめになる
- 平均エンゲージメント時間
- そのページに「どれくらい滞在しているか」の感触
- (設定していれば)スクロールイベント・クリックイベント
- 記事下部までスクロールされているか
- 記事内リンクがクリックされているか
チェック例:読まれているのに「次の記事」に行かれてないパターン
例えば、
- 記事A
- ビュー数:800
- 平均エンゲージメント時間:4分30秒
- 下までのスクロール率:80%
- 関連記事クリック:ほぼゼロ
この場合、
「この記事自体はちゃんと読まれているのに、その先の動線が弱い」
と考えられます。
改善例:
- 記事末尾に、
- 同じ悩みを持つ人が次に読みたくなりそうな記事を2〜3本並べる
- 「次に読むならこちら」と一言そえて背中を押す
- 本文の中にも、
- 詳細解説を別記事にしている場合は、早めにリンクを差し込む
数字は「良い/悪い」のジャッジではなく、
「どこを直すともっと読みやすくなるか」を教えてくれるヒントとして扱うのがおすすめです。
レポート③「ランディングページ」で“入口として強い記事”を見つける
3つ目は、「ランディングページ」レポートです。
ここでは、ユーザーが最初に訪れたページだけに絞って分析できます。
個人ブログの場合、
- 検索から特定の記事に着地
- SNSから個別記事に飛んでくる
ことが多いので、
「入口として仕事をしている記事はどれか?」
を知ることが、全体の伸びに直結します。
開き方:レポート > エンゲージメント > ランディングページ
- 左メニューの[レポート]
- [エンゲージメント]
- [ランディングページ]を選択
行には、ユーザーが最初に開いたページだけが並びます。
検索流入とランディングページをセットで見る理由
「トラフィック獲得」と組み合わせると、より具体的に状況が見えます。
- 「トラフィック獲得」で
- Organic Search(検索)からのセッション数がどう推移しているか確認
- 「ランディングページ」で
- フィルタで「セッションのデフォルトチャネルグループ=Organic Search」に絞る
- 検索から来た人が、どの記事に着地しているかを確認
これで、
- 検索から来た新規ユーザーが多い記事
- しっかり読まれているのに、次の行動につながっていない記事
などが浮き彫りになります。
チェック例:入口記事の改善でブログ全体の数字を底上げする
例として、
- 記事B(GA4設定手順)
- 新規ユーザー:300
- エンゲージメント率:75%
- コンバージョン:0
- 記事C(副業体験談)
- 新規ユーザー:80
- エンゲージメント率:60%
- コンバージョン:3
なら、
- 記事Bは「設定だけ知りたい」人が来ている可能性が高いので、
- 設定後に読むべき記事
- GA4の活用例
への導線を意識的に増やす
- 記事Cは、ブログの世界観にハマる人が来ているので、
- プロフィール
- 他のストーリー系記事
への導線を強化する、などの改善が考えられます。
入口として強い記事を手当てすること=ブログ全体の底上げと考えると、
「どの記事から優先的に直すか」の判断がしやすくなります。
GA4での“日次チェックルーティン”例と、次にやるべき一歩
最後に、GA4を「開く習慣」をつくるためのシンプルなルーティンを置いておきます。
「毎日3分でやること」と「週1でじっくり見ること」
毎日3分(体温チェック)
- 「トラフィック獲得」で
- 直近7日のセッション数のざっくり推移
- Organic Search・Social・Referralの変化をざっくり確認
- 「ページとスクリーン」で
- ビュー数TOP5の記事
- エンゲージメント時間が極端に短い記事がないか
週1でじっくり(診察&仮説立て)
- 「ランディングページ」で
- 新規ユーザーが多い記事
- エンゲージメント率は高いのに、次の記事へつながっていない記事
をピックアップし、
- 記事の末尾に何を追加するか
- どんな関連記事を増やすか
といった具体的な手を1〜2個だけ決める、くらいがちょうどいいです。
💡補足:離脱率(バウンス率)が見たい場合
UA時代からブログを運営していると、
「離脱率(バウンス率)はどこで見るの?」
と感じる方も多いはずです。
GA4の標準レポートでは、デフォルトでは「バウンス率(離脱率)」は表示されませんが、
レポート画面右上の鉛筆マーク(レポートのカスタマイズ)から、
- 「指標」を編集
- 「指標を追加」で「バウンス率」を選択
- 保存してレポートに反映
という手順で追加できます。
ただし、GA4でのバウンス率は「エンゲージメントセッションにならなかった割合」という定義になっており、
UAの離脱率とは性格が少し違います。
そのため、
- まずはエンゲージメント率と平均エンゲージメント時間を主役にして見る
- どうしてもUA時代との感覚をつなぎたいときだけ、「補助的にバウンス率を足す」
くらいの扱いにしておくと、数字に振り回されにくくなります。
UA時代のクセをGA4にどう置き換えるか
UAに慣れていると、
- 「PVが増えた/減った」
- 「離脱率が高い/低い」
で一喜一憂しがちですが、GA4ではそれを
- 「エンゲージメント率・平均エンゲージメント時間」
- 「ランディングページとしての働き」
に置き換えていきます。
「どれくらい来たか」よりも、
「ちゃんと読んでくれた人が増えているかどうか」
に意識がシフトすると、
自然と「読者目線のブログ運営」に変わっていきます。
記事を読み終えたあとにやっておきたい“次の一歩”
ここまで読んできたあなたは、すでに
- 「トラフィック獲得」
- 「ページとスクリーン」
- 「ランディングページ」
という3つの標準レポートの役割をおさえています。
最後に、この記事を閉じる前にやっておきたい“次の一歩”をまとめておきます。
- コンバージョンの設定を見直す
- まだ何も設定していない場合は、
- 問い合わせ完了
- プロフィールページ閲覧
- メルマガ登録
など、ブログのゴールになりうる行動を洗い出しておきましょう。
- GA4上でイベントを作成し、それをコンバージョンにマークすることで、
「ちゃんと読んで、行動まで起こしてくれた人」が見えるようになります。
- まだ何も設定していない場合は、
- 日次・週次のチェックルーティンをカレンダーに入れる
- 「毎日3分」「週1で10分」だけでも、
GA4を“なんとなく眺めるツール”から“次の一手を決めるツール”に変えられます。
- 「毎日3分」「週1で10分」だけでも、
- どうしてもUAの感覚が抜けない場合は、バウンス率を“補助輪”にする
- レポートのカスタマイズでバウンス率を追加し、
「エンゲージメント率とセット」で眺めてみると、移行期のモヤモヤが少し和らぎます。
- レポートのカスタマイズでバウンス率を追加し、
この3つができれば、
GA4はもう「よく分からないから触りたくないツール」ではなくなっているはずです。
いきなり完璧に理解しようとせず、
「毎日3分、週1で10分」
GA4を開いて、この3つのレポートだけを見る
ところから、ゆるく始めてみてください。
気づいたら、UA時代よりも「読者の顔が浮かぶ数字の見方」が身についていると思います。




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